オーストラリア牛肉の話
今年2005年4月、新生酪農㈱の酪農生産者が乳牛に与えているNON-GMO綿実の現地確認のため、全農グループの方々の案内でオーストラリアに行き、ついでに肉牛を見てきました。場所は東オーストラリアのモーリー(Moree)にある「ドナルド・パーク・ファーミング」という会社で、オーナーのミリガン氏はアイルランドなまりの強い、親切な初老の方。
そこでは何と20000頭が飼養され、毎月4000頭を出荷しています。これまでは通常15000頭規模だったものの、日本がアメリカ牛肉の輸入を中止したことから、日本からの需要が増えて、和牛の頭数も増えたとのこと。
ちなみに北海道チクレン農協連には15の単位農協がありますが、その全体で飼養しているのが35000頭、出荷は年間で13000頭です。この1生産者でチクレンの数倍の頭数を生産していることになります。
オーストラリア産の肉牛は基本的に放牧中心です。12ヶ月齢までは放牧し牧草で育てられた牛が350キロ~400キロになったところでここに連れて来られ、「フィードロット」呼ばれますが、囲いの中で穀物飼料中心の飼い方に切り替わります。オーストラリア向けは12ヶ月+70日、日本向けでも+150日で出荷するそうですから、日本産よりも大分早いことになります。
20000頭分で40エーカー(約16ヘクタール)の土地を使ってますが、牧草を育てている周辺地域を合わせると全体で5000エーカー(約200ヘクタール)にもなります。その広さと頭数を26人+αの人員で対応しているとのこと。農場内の移動には馬を使ってました。
牛種はアンガス、ショートホーン、それに和牛。餌は大麦、小麦、コットンシード、ソルガム、それにサイレージとのことです。
基本的には放牧ですから、フィードロットでも屋根がないのが一般的とのこと。ただしここではテントを張っており、ウシたちはその下で日差しをよけていましたが、テントが小さく、入りきらないウシが大ぜいおりました。「ウチはウシのためにテントを張ってあげてるんだよ」とオーナーは自慢げでしたが、我々が「日本ではウシは屋根の下で飼ってる」とも言わないかわりに、「おおこれは素晴らしい!」と褒めてもあげないので、「テントを張ってあげてるんだよ」と8回は繰り返されておられました。
「やり手」と呼ばれるオーナーは、おしゃれなレストランも経営しており、その夜、ステーキを食べに行ってみたところ、柔らかくてなかなか悪くない味でした。もっとも先日、日本で近所のステーキレストランに行き、オージー・ビーフのサーロインを食べてみましたが、全く味がなくて全然、別のシロ物でした。
ちなみに、オーストラリアでは輸出用には抗生物質をエサに使い、自国内向けには使わないという話があります。結局その土地のモノはそこで食べた方がウマイんですね。何でもそうですが。
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4979055
この記事へのトラックバック一覧です: オーストラリア牛肉の話:











コメント